アラスカ、フェアバンクスで暮らす、親分とその子分達(キヨシ君:夫、サブ子:娘、栄作:息子、そして飼い犬 Maxine) の日常を綴ります。
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Posted by 親分
 
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母の日の勤務
母の日は、朝から晩まで仕事だった。

術後にアル中からの離脱で暴力的になっていた若者を1:1でみせられていた。私が受け持つ数日前に、スタッフナースに足蹴りを払い、彼女の背中に肘鉄を食らわせて、院内放送で「Code Violet(凶暴な患者が暴れています、至急対応に駆けつけよ、という緊急呼び出しコード)」を流させたという困った患者さん。

私が受け持つ朝までは相当暴れていたらしく、そんな彼を1:1で12時間も看ていた夜勤のナースはへとへとだったようだけれど、48時間も寝ずに暴れてベッドに縛り付けられていた彼は、私が勤務につく直前にことんと眠りに落ちて、その後結局こんこんと眠り続けた。

おかげで私は彼のベッドの隣に見張り番(暴れてベットから落ちたり、点滴や術後の管を抜かないように。ドレーン:管の一部はすでに引きちぎられていたが。)として座り、1日中よしもとばななの本を読んでお給料をもらってしまった。もちろん血圧や脈や体温を計ったり、アルコール離脱症状スコアを出したり、身体を拭いたり、下の世話をしたり、医師や面会に来る家族とのやり取りをしたりはしていたが、まぁその他やることがない間はこっちがうっかり寝てしまわないように本を読んでいたのだ。ラッキーと言えばラッキーな勤務。

しかし彼のお母さんや、彼の若い妻が1歳3ヶ月だという可愛い息子を連れて面会に来たりすると、やっぱりやりきれない感じがした。今日は母の日なのになぁ。まだ20代だというのに、酒におぼれて、こうしてお母さんや奥さんを悲しませて、それでも彼はやっぱり酒を辞められないのだろうなぁ、この可愛い1歳3ヶ月の男の子は、酔っ払ったお父さんの顔しか知らないのだろうなぁ、と。母の日なんだから、せめて自分の母や妻に「Happy Mother's Day!」ぐらい言ってあげようよ、と。しかし当の本人はグーグーといびきをかいて眠り、たまに起きてもぼけーっとしてスープを飲んではこぼしてみたり、ふらふらと1人では満足に歩くことも出来ない。

無事に勤務を終えて帰宅すると、キヨシ君からの花束と、サブ子がプリスクールで作ってきてくれたポシェット(アラスカンが良く仕事着に着る Carhart のポケットの生地を使い、ぴかぴかのビーズが接着剤であちこちに貼りつけられていた。)と、皆からのカードが待っていた。私はつくづく幸せな母ちゃんだなぁ。

しかし自分が実際母親になってみて、我が母のありがたみがようやく良くわかってきた私。今頃遅いよ、という話だけれど、子育てって面白い反面、本当に大変だものねぇ。いっつも喧嘩ばかりしていた私と妹、そして大病を患っていた弟、3人抱えてそれでもニコニコと太陽のように明るかった母の強さが、今になってわかる。たまに小言を言ったりイライラしたりはしていたが、大元のところ、あの人は心から子供が好きで、破天荒な夫が好きで、皆が幸せなら自分も幸せ、という人だ。それは本当にすごいことだと思う。

かくいう私も、母には何のカードもプレゼントも送らず、電話さえかけていない・・・。ごめんよ、こんな娘で!
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Posted by 親分
comment:2   trackback:0
[ナースのお仕事
comment
本当に私達は幸せですね~。

朝起きて一番に「Happy Mother's day」と言ってもらいプレゼントをもらう。

自分が母であることも忘れてたと言う友達や、そのアル中野郎の母や妻の様な人もいる。

ささやかな幸せを幸せと実感出来る私達の人生は素晴らしいね!
2010/05/11 21:48 | | edit posted by kiki
kikiちゃん>
本当だね。健康な家族が居て、日々仲良く暮らして、っていうのが一番の幸せだよね!
2010/05/12 19:06 | | edit posted by 親分
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