アラスカ、フェアバンクスで暮らす、親分とその子分達(キヨシ君:夫、サブ子:娘、栄作:息子、そして飼い犬 Maxine) の日常を綴ります。
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Posted by 親分
 
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木村秋則さんのこと
日本の両親が「すごい人がいるよ」と送ってくれた一冊の本。

青森でリンゴ農家を営む木村秋則さんの「リンゴが教えてくれたこと」。絶対不可能と言われたリンゴの無農薬、無肥料栽培を成功させた木村さんの波乱万丈な人生が自らの素朴な語り口でつづられている。

農薬で家族が健康を害したことをきっかけに無農薬、無肥料栽培を模索し、10年近く収穫ゼロになるなど苦難の道を歩みながら、その間米や他の作物を育てて家族を養おうと奮闘したり、冬の間日本中を出稼ぎして歩いたり、キャバレー勤めやトイレ掃除までして歩いた木村さん。キャバレーの客引きで間違えてヤクザに声をかけ、顔を散々蹴られて歯抜けになりながら、「人に殴られるようなことまでしてリンゴのために戦ったその証にしようと思いました」と歯抜けのままでいる木村さん。3人の娘のPTA費まで滞納し、1個の消しゴムを3つに分けて使わせ、小学校6年生だった長女には「お父さんの仕事」という題の作文で「お父さんの仕事はリンゴ作りです。でも私はお父さんのつくったリンゴを一つも食べたことがありません。」と書かれてショックを受けていた木村さん。村八分になり、借金にまみれ、半ばノイローゼになりながら、それでもリンゴ栽培を諦められなかった彼が、無農薬、無肥料栽培を開始してから約10年後に自分のリンゴ畑に満開に咲くリンゴの白い花を前に、「あぁ白い」と涙を流し、奥さんと2人立ち尽くした時の胸のうちを察するだけで私まで泣けてきてしまう。

木村さんもすごいが、木村さんの執念、木村さんのユーモア、木村さんの優しさ、木村さんの観察力、それを信じて黙って支えてきた奥さんや義理のご両親(木村さんは婿入りしている)や3人の娘さんもすごい。

同じ東北人として誇りに思うし、こういう人が日本を、世界を変えてゆくのだと思う。「わだしはバガだから」やってこれた、という木村さんだが、「百姓」という仕事を誇りに生きる彼はどこまでもカッコいい、と私は心底しびれた。

木村秋則さん
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Posted by 親分
comment:8   trackback:0
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comment
何かを成し遂げる人って本当は身近にいるんだよね。


ただ、私たちが知らないだけで。10年もりんごの為に。
少し聞いただけで本当にすごいと思います。

何か上手く言葉にできないや
2010/02/20 22:16 | | edit posted by kiki
親分さんの日記の要約だけで泣けてきました。
そんなりんごを食べて見たい。
でもこういう話を聞くとやっぱり農家の人の色々な思いが込められて作られる作物を無駄にしてはいけないな~と思います。

私個人的には親分さんも日本を、世界を変えられる一人だと思っています。
親分さんのブログ大好きなんです~。(お世辞じゃなくてマジでっ!!)
2010/02/21 03:23 | | edit posted by champster
kikiちゃん>
そうなんだよね、知らないだけで、実はこういう人がきっと日本にはたくさん居るんだよね。木村さんのような農法を以前に試した人は何人かいたようだけれど、やっぱり3~4年が限界で皆諦めるしかなかったようでした。収入がゼロになるから、やっぱり家族を食わしていくためには10年も粘る、ということは無理だったんだろうね。
りんごは品種改良があまりに行われてきたため、原種とは程遠いものになっているからそれだけ長いことかかったんだそうです。りんごに比べるとお米や野菜はだいぶ簡単だったんだって。それにしても葉っぱを無くし、花もさっぱりつかず、枯れそうになったリンゴの木々を10年間も見続ける、ということだけですごいことだと思うわ。

champsterさん>
いやいや、そんなー!こんなヘナチョコを!しかしそんなに私のブログを楽しみに読んでくださっているのかと思うとやっぱりうれしいです!本当にどうもありがとうございます。
農薬や肥料を使ってそのまま慣例通りのリンゴ栽培を続けていたら、木村さんだってこんな苦労をしなくて済んだんでしょうけどね。しかし農薬って本当に恐ろしいものなんですね。農薬を使っていた頃は皮膚が焼けて大変だったそうですよ。私も木村さんのリンゴ(糖度がすごいらしいです!)を食べてみたいです!
2010/02/21 21:02 | | edit posted by 親分
私の実家の周りではりんご農家が多かったので、学校の帰りにはりんご畑の中を通って帰ってきました。その途中で、りんごの木に消毒をしている姿をよく見かけました。りんごは虫がつくのでかなり防虫剤をかけているというイメージがあります。その後、薬を使わない方法ができたと本で読みましたが、そんなに簡単ではないと聞いたので、木村さんも大変だったと思います。
農家ほどきつい仕事はないと私は自分の親を見て思いました。だから、若い人が農業に挑戦する姿を見ると、心から応援したくなります。
木村さんのような誇りを持って農業をやられている方は素晴らしいなと思います。
2010/02/22 08:50 | | edit posted by きすか
いやあ、こういう熱い人っていいねえ。木村さんを支えたご家族の皆さんも本当にすごい。

そして、会ったことのない人の人生に接点を持てる本っていうのは、本当にすごい。教えてくれてありがとう。

少々高くても、この木村さんの苦労と情熱がいっぱい詰まったりんごを、一度は食べてみたいものです。
2010/02/22 19:47 | | edit posted by ちび
きすかさん>
きすかさんのご両親も農家でしたものね。私の北海道の叔父叔母も米農家をずーっとやっていたのですが、農家だけではやっていけなくなり、大好きだった農業を泣く泣く諦めて田んぼを手放しました。農業が好きでやっていても食っていけない日本の農家の実情というのは本当におかしいと思います。それは消費者である私達が単に形が良くて虫食いがなく、安い、という無理な注文ばかりつけてきた結果、ということもあるのですが・・・。
今は無農薬無肥料とか、世の中にも関心が出てきて「夢のある」農業に体当たりしている若者が出てきたのはすばらしいことですよね!

ちびさん>
本屋さんで見かけたらぜひぜひ手に取ってみてください。いやもう、木村さんの学者顔負けの植物や虫、生態系に関する知識がとにかくすごい!生活がかかっていたから必死だった、ということもあると思うけれど、彼の観察力がなかったらリンゴの無農薬無肥料の道は開けてなかったんだろうなぁと。
私も1度食べてみたいものです、木村さんのリンゴ。
2010/02/23 21:05 | | edit posted by 親分
すごい人だね!
でもうちの旦那が同じことをしようとしたら、間違いなく止めさせます(笑)
2010/02/24 09:10 | | edit posted by きゃらはん
きゃらはんさん>
すごいよね。普通は止めるよね!(笑)すごい奥さんだなぁ、かっこいいなぁ、と私も思ったよ!
2010/02/25 21:36 | | edit posted by 親分
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