アラスカ、フェアバンクスで暮らす、親分とその子分達(キヨシ君:夫、サブ子:娘、栄作:息子、そして飼い犬 Maxine) の日常を綴ります。
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Posted by 親分
 
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アナちゃんファミリー
先日、サブ子の親友のアナちゃんからお誕生会の招待状をいただいた。

アナちゃんとサブ子は生後6~7ヶ月の頃から病院付属の同じデイケアで「仲良し2人組」として育ってきた。4歳になり、プリスクールに進級した今でも仲良しぶりは変わらず。クラス中の子供達がどんなにギャーギャー騒ぎながら踊りまくっていようが、アナちゃんとサブ子だけは2人きりで部屋の隅っこに陣取り、クスクス笑いながら一緒にお絵かきをしていたりする。朝、プリスクールに送っていく時、「ママ行かないで。」と寂しそうな顔をするサブ子も、アナちゃんがいる時だけは「今日はアナが居るよ!ママ、バイバイ!」と笑顔で手を振ってくれる。そんなアナちゃんのお誘いとあれば、社交ベタな私も娘を連れてアナちゃん宅へお邪魔するしかあるまい。

アナちゃんは小柄な体にアフロとクリクリの目元が印象的なカワイ子ちゃんだ。アナちゃんのママは病院付属の老人ホームでナースをしているが、透き通るような白い肌に赤毛のベリーショート、うなじにはカッコイイ刺青を入れており、真っ赤な口紅と個性的な服装がとても似合うロックなママだ。アナちゃんのパパは背の高い黒人で、とてもおとなしい。

親友のバースデーパーティー参加、という初体験にわくわくするサブ子を連れて、常々面白そうだ、と思っていたアナちゃんファミリーの様子を私も付き添いとして便乗してのぞいてくることが出来た。アナちゃんのママは「ハローキティー」のTシャツをぴちぴちに着こなし、ケーキやらディナーやらをせっせと手作りしていた。ガレージの一角で飼っているという鶏を見せてくれたり、ホスピス看護に熱中している、という意外な一面も覗かせてくれた。サブ子が来てくれてうれしい、アナはサブ子への招待状に一番時間をかけて念入りに書いていたのだ、とも言っていた。アナちゃんのママとはサブ子の送り迎えで顔を合わせる程度で、ゆっくり話をするのは実はこれが初めてだった。

パーティー参加者は、双方のおじいちゃん、おばあちゃんに加え、パパ、ママの友人夫婦数組にパパの妹夫婦一組、そしてその子供達。これが、結構面白い異文化交流だったのだ。たとえば、アナちゃんのママ方おばあちゃん(いかにも典型的なアメリカの白人中流家庭のやさしいおばあちゃん風)が、アナちゃんのパパの妹(全く気取らない気の良い太った黒人のお姉さん)に「あらー!ちょっと見ない間に髪がずいぶん伸びたのねぇー。」とか言って本気で驚いている。そして彼女に「え!これ!?やーだ、これはエクステンションよぉ~!」と笑われ、おばあちゃんは「エクステンション」など見たことも聞いたこともない、という顔をして彼女のドレッドヘアを物珍しげに見ていたりする。

アナちゃんのパパの友人だという背の高い黒人の兄ちゃん(見た目が激似であったため、私は心の中で密かに彼のことを Snoop Dogg と呼んでいた)は全くクレイジーで、終始アナちゃん&子供達と一緒に金切り声で叫んだり飛んだり跳ねたりしていた。アナちゃんのママ方おじいちゃん(痩せた白人の怖そうな頑固じじい風)はそんなうるさすぎる Snoop Dogg を見ては時折無言で顔をしかめていた。でも彼は彼なりに不器用ながらも孫娘を溺愛している様子が丸わかりで微笑ましかったが。

サブ子は Snoop Dogg をしばらくじーっと観察していて、普段は人見知りなくせに彼が一人になった頃合を見計らってすたすたと近寄ってゆき、ちゃっかり彼の膝の上に座って「あのね、これはワンワン、犬。」とぬいぐるみを見せたりしていたのには驚いた。Snoop Dogg は「あー、そう!これは犬なのー!!!!えぇー!?なんで!?なんでワンワン?!すごい!」と必要以上に驚き、関心してみせたりしていて、サブ子はすごーくうれしそうだった。子供にはわかるんだな、子供好きな大人というものが。彼のクレイジーさが安心できる暖かいものだったので、私はなんだかうれしくなってそんな Snoop Dogg と我が娘のやり取りを見ていた。Snoop Dogg の彼女はエキセントリックな白人で目があちこちを向いていて見た目が怖く、彼氏とは正反対でとにかく無口なのだったが、そんな彼女も Snoop Dogg とアジア人の娘っ子(サブ子のことです。)との微笑ましい会話を楽しそうに聞いているようだった。

とにかく、アナちゃんのバースデーパーティーに集ったゲストには個性豊かで面白そうな人間が他にもたくさん居た。全く違った雰囲気を持つ個人個人といっぺんにお話が出来る、というのはなんだかお得な体験、という感じさえしたし、パーティー嫌いな私でもそんな「変な人いっぱい」な集まりでは浮いてしまうということもなく、妙にリラックスして楽しい時間を過ごせた。最後に「アナ、お誕生日おめでとう。」「来てくれてありがとう。」とハグを交わすサブ子とアナちゃんのうれしそうな様子、それを暖かい目で見つめる沢山の面白い大人達、サブ子を連れて来て正解だったな、たまにはこういう付き合いにも面倒臭がらずに顔を出した方がよいのだな、と思ったアナちゃんの4歳のお誕生日。

我が家のサブ子もだけれど、アナちゃんもある意味「面白い異文化間結婚」の中で育っていくのだなぁ、どんな子に育つのだろう、と楽しみに思いながら帰路に着いたのでありました。
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Posted by 親分
comment:3   trackback:0
[子育て
comment
何だか山田詠美の小説に出てきそうなワンシーンだね。

親分の描写も的確で映像が浮かびます。
私もそんな経験ができるか今から楽しみです。

文化の違う人たちとの交流って面白いよね
私は違う国の生活を見るのが大好き。
だから、海外での生活を今からとっても楽しみにしています。私も間口が狭いので、親分を色々見習わなくては!
2010/01/26 04:51 | | edit posted by kiki
人種のるつぼと言われるアメリカでも、家族や友達が集まる場でこんなに多種多様な人達が集まる場所はあんまりありません。貴重な体験の場ですよ!

サブ子ちゃん、アナちゃんとずっとずっと仲の良い友達でいられたらいいですねえ。

えっ、親分って社交ベタ?私はパーティーでは完全にWallflowerです!
2010/01/26 18:48 | | edit posted by ちび
kikiちゃん>
黒人文化と白人文化って、ある意味僕達のような「白人-アジア人」文化以上に違うものがあるのかもね、ってキヨシ君が言ってました。そういわれてみればそうなのかもしれないな、と。

ちびさん>
えー、ちびさんこそパーティーとか楽しんでそうなのにー。私は努力はしますが実は心から楽しめてない、という、そういうタイプです。なのでパーティーから帰るとどっと疲れます。職場のクリスマスパーティーまでなんとか言い訳を作って欠席したぐらいです。(笑)
今回は珍しく楽しむことが出来ましたが。
2010/01/26 20:09 | | edit posted by 親分
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