アラスカ、フェアバンクスで暮らす、親分とその子分達(キヨシ君:夫、サブ子:娘、栄作:息子、そして飼い犬 Maxine) の日常を綴ります。
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Posted by 親分
 
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引き抜きの話
最近仕事でうれしかったことがふたつ。

私をフロートプールから引き抜きたい、といううれしい申し出をしてくれたボスが2人。

一人は小児科の師長を臨時で勤めていた若いH、「人手が足りなくて募集を出そうと思っているんだけど、まずは親分に聞いてみてから、と思って・・・。私達のスタッフになってもらえるとうれしいんだけど、どうかしら。」と。

二人目は以前 CNO (Chief Nursing Officer:日本で言う「総師長」みたいなもんでしょうか。)を勤めていて、今はAdministration のお偉いさんをしているK。CNOをしていた頃から気さくなおじさんで、ちょくちょく病棟で世間話に花を咲かせていたりはしたのですが。昨日カフェテリアで呼び止められ、「実はね、ちょっと君に頼みたいことがあってね。」と。「(最近、うちの病院に新しく増設された)Cardiology Clinic:循環器外来で働いてみる気はない?いいナースを知ってるんだ、って言ってあるんだよ。」というではありませんか。

今の病院でナーシングアシスタントとして働き始めてからもうすぐ6年。RN(正看護師)の資格を取り直してからだと4年。フロートプールの一員としてすべての科(救急除く。)で働き始めてからだと1年半。自分の仕事ぶりをこうして見ていて評価してくれるボスがいた、ということがうれしくて感激してしまいました。

小児科のHには、「小児科のスタッフと働くのはものすごく楽しいし、今のところフロートプールとして働いていて一番面白いと思うのが小児科と産婦人科。でも私は高校時代に歳の離れた弟を小児癌で亡くしていて、たとえ仕事とはいえ、泣き叫ぶ子供に点滴を始めたり腰椎穿刺をするために体を押さえ込んだり、っていうことがやっぱり辛いんです。だからこの科でレギュラーのスタッフとして働けるかと言われるとちょっと悩みます。」と正直に話しました。Hは「そうだったの、わかったわ!でも親分にはこれからもフロートとしてちょくちょくうちに来てもらって、一緒に働けるものね。これからもよろしくね。」と笑顔で納得してくれました。

循環器外来の件に関しても、「私なんかに循環器ナースが務まるわけがありません!無理です!」と低調に(?笑)お断りさせていただいたのですが、「頼むからちょっと考えるだけでも考えてみて、そんな今すぐに返事しなくてもいいから!」と笑っていたK。後から、「考えるだけでも考えてみた」私ですが、たとえ「外来診療」とはいえ、やっぱり何かあった時に一分一秒を争う循環器系患者への対応がこの「のろま」な自分にできるはずがない、と。

しかしこんなこと、日本じゃ考えられないことですよね。春の部署(科)移動なんて、上からお達しが出たらそれに従うしかないわけですし・・・。実際、私も東京の某大病院で夢だった救命救急センターに配属になり、鬼の新人教育に同期と涙しながらがんばって、ようやく独り立ちして仕事が面白くなってきた、という頃に「ICU移動」の命令が。当時は無念さと不安で胸が押しつぶされそうだったことを今でもはっきりと覚えています。けれど実際にICUに移動してみると、そこでは経験豊かで仕事の出来るキャラの濃ーい(笑)ナース達や「教えるの大好き」な麻酔科の医師達が、暖かく私を迎えてくれました。「一番下っ端」だった私にのびのびと学ばせ、末っ子のように可愛がり、時には「社交の下手くそな田舎モノ」の私を無理やり飲み会に連れ出してくれたり。救命とは一味も二味も違った文化の中で学んだ看護の知識や仕事に対する姿勢は、今の自分の仕事にどれだけ生かされていることでしょう。

後々私がアラスカ留学を決めて病院を退職するときに、(私のICU移動を決めた)師長が満足気にぼそっと「あなたはICUで伸びると思ったのよ。」と言ったことを未だに覚えています。当時は彼女のことを「鬼婦長」とか下の名前で呼び捨てにしていた(←悪いなー。苦笑。)私でしたが、田舎から上京して、都会の大病院の救命救急センターという大所帯で、新人教育にもまれて萎縮している私をしっかり見ていてくれたんだなーと思うと、今では本当に感謝の気持ちで一杯です。

アメリカでは相当な失態をやらかした、とかじゃない限り、自分の意思に反して部署や役職をボスに変えられるということはまずありません。どっちが良いとは一概に言い切れないけれど・・・。今は思うがままに自分の好きな仕事が出来ている環境と、これまでに恵まれてきたたくさんの理解あるボス達に心から感謝して。フロートナースとして、連日まったく違った環境で、新しい分野の看護知識を硬くなった頭に詰め込む毎日は本当に充実しています。特定の科で専門知識を身につけるのも悪くないけれど、それは将来やろうと思えばいつでもできること、とりあえず今はオールマイティーになんでも一通りこなせるナース目指して、これからも仕事がんばるぞーーーーー!
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Posted by 親分
comment:4   trackback:0
[ナースのお仕事
comment
すごいねぇ!
がんばってる自分の能力を認めてもらえるなんて、よかったね。
これもおやびんの実力&努力の賜物なんだろうなあ。
おやびん&きゃらはん嬢がいてくれると思うだけで、いつでも安心して病気になれます(ならないように頑張るけどね 笑)
これからもRNとして頑張ってください。
2009/11/14 15:02 | | edit posted by ルティカ
ルティカさん>
上の評価なんか気にしないで、患者さんのことだけ考えていい仕事さえしてればいいんだろうとも思うけど。(笑)でもやっぱりうれしいよね、一緒に働こうよ、って言ってくれる上司がいるっていうことは。
安心して病気にかかってちょうだい!入院、ってことになったらきゃらはんさんか私をご指名で。(爆)
2009/11/16 10:41 | | edit posted by 親分
やっぱり、わかる人にはわかるんだね~(*^_^*)
親分の仕事に対する姿勢というものが、世界共通で伝わる人には伝わるんだと思ったら、誇らしい限りです!!

社会には、上手にサボってばかりいる人や、いやな仕事は人に押しつけたりする人、時には、同僚を陥れようとする事に力を入れる人、、、理不尽な事が多々あるけれど、、、

そんな中でのこんな出来事に、心癒されて、救われることがあるよね~(*^^)v
「まじめにやっていれば、見てくれている人には伝わっているはず!」
いやいや、心温まる、良い朗報でした(*^。^*)
追伸
親分、ありがとね!!
無事に届きました!
2009/11/16 19:02 | | edit posted by しんちゃん
しんちゃん>
例のブツ、届いたようで何よりです。にやり。

新ちゃんだってがんばってるじゃん!日本に住んでると特に人間関係でねちねち、とか色々ある中でー。でも伝わる人には伝わってる、とわかるだけでやっぱりうれしいよね。お互いこれからもがんばろう。
2009/11/18 22:24 | | edit posted by 親分
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