アラスカ、フェアバンクスで暮らす、親分とその子分達(キヨシ君:夫、サブ子:娘、栄作:息子、そして飼い犬 Maxine) の日常を綴ります。
Thanksgiving 料理週間
今年もやってきました。Thanksgiving、Christmas シーズン。

初めて七面鳥を焼いたのがサブ子がお腹に居た頃だから、4年前ということになります。「アメリカでかーちゃんやってくんだったら、産まれてくる子供の為にも七面鳥ぐらい自分でちゃんと焼けないと困る」と思い立って、「伝統的な焼き方をマスターしようじゃないの!」と、古ーい料理本から七面鳥のレシピを探してきて初チャレンジ。ベーコンとチーズクロスをかけられた重い七面鳥をオーブンから出してはBasting、そしてまた戻し、という作業を、臨月の大きなお腹を抱えて、我ながらよくやったものでした。キヨシ君が「親分の初七面鳥クッキング!」とビデオを撮ったのだけれど、七面鳥を洗いながら恐る恐るお腹の中に手を入れ、出てくる「首」とか「内蔵」とかにいちいち「ひえー」と気持ち悪がっている私から、「I'm making everything from scratch!」と得意気に鼻の穴を広げている私から、なかなか七面鳥が焼きあがらずにイライラし始め、笑顔の消える私の表情まで、逐一記録されてしまいました。そのビデオは我が家の永久保存版となり、キヨシ君の両親の大爆笑を誘い、その後キヨシ母から「初めてで全部手作り、手抜きなしだなんてすごいチャレンジ精神ね!でもね、うまくズルをすることも学ぶと、ストレスが減るわよ。」というありがたいアドバイスをいただいたのでありました。

その後はReynoldsのオーブンバッグに入れてターキーを焼くことも覚え、サイドディッシュも缶詰の材料などを使ってちゃちゃっと作ったり、スタッフィングも箱に入っているのを買ってきて作ったり、とバンバン手抜きをしてストレスフリーのホリデーを過ごしてきた私です。ターキーに塗るハーブバターや、クランベリーソースや、パイだけは毎年手作りしてましたが。

しかし今年は本屋さんでThanksgiving 料理特集を組んだ雑誌、Gourmet を手に取ってしまったものだから始末が悪い・・・。ちょっと変わったサイドディッシュのレシピが山盛りのこの特集。載せられているレシピがどれもこれも本当に美味しそう。4年前のリベンジを・・・、というわけで、今年は懲りずにやります!Everything from scratch AGAIN in 2009!(笑)しかし今年はこれまでの数々の失敗から学んでいるので、3日がかりで慎重に行きますよ。

3日前の今日は、Beet-Pickled Deviled Eggsに使うゆで卵を作ってビーツとたまねぎの入ったビネガー液に漬け込み、Sauerkraut with Apples を作り(サワークラウトとたまねぎとりんごをバターで炒めて白ワインでことこと煮、ブラウンシュガー少々と塩コショウで味付ける)、Cranberry Orange Relish を大量に作りました。

明日はCranberry-Apple Crumble Pie用のパイ生地を作って冷蔵し、七面鳥の首と内蔵を使ってターキーストックを作り、七面鳥の付け合せ用のニンジンをハーブとたまねぎと一緒にグリルする予定。明後日は仕事の後にパイを焼き、出来たら地元の美味しいベーカリーのライ麦パンを買ってきてスタッフィングを作ろうと思ってます。当日はジャーマンポテトサラダ、Kaleのソテーを作り、七面鳥を Apple Cider のGlazeで焼いて、グレイビーソースも自分で作ります。

こうして話だけ聞いてると美味しそうでしょう?(笑)計画初日はとりあえずすべて思うように出来ましたが、さーて、どうなることやら、今年のThanksgiving。美味しいものを食べる為には努力を惜しまない食いしん坊の私、キヨシ君は半分呆れながらも、味見係だけは喜んで自ら買って出ています。
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[料理
ジーザス・クライスト
精神科で受け持った、とある患者さん。

丸っこい感じの可愛いおじいさんなのだけれど、「ジーザス・クライスト」が自分のベッドの下で寝ていると信じてうたがわないのです。私にもニコニコしながら

「私は部屋に入ってきた3人組の男達に(わきの下を指差しながら)ここを何度も刺されて、1度死んでるんだ。それをジーザス・クライストが生き返らせてくれて、それ以来ジーザスは私のベッドの下で寝るようになったんだよ。私を守るために。」と教えてくれました。

「2000年も生き続けているんだから、硬い床の上なんかじゃなくてベッドでゆっくり寝ればいいのに、と君も思うでしょう?彼に部屋とマッサージでも用意してあげてくれないかなぁ。」と本気で頼まれた時には、思わず仕事中だということを忘れ、「そりゃー、もっともな話だ、ジーザス・クライストにふかふかのベッドを用意して足を揉んであげようではないか。」と思わず賛同しそうになってしまった私。(笑)

ここは、ナースとしてはいったいどんな対応をするのがベストなのだろうか、と頭の中でまだ考えていた未熟な精神科ナースに向かい、彼は
「どうだろう。ほら、今も僕のベッドの下で寝てる、ジーザス・クライスト、マイ・バディー。」とニコッと笑うのありました。その笑顔のなんとも輝いていたことよ!
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[ナースのお仕事
髭を伸ばし放題にしていたキヨシ君が、今晩とうとう私に「髭を短く切ってくれない?」とお願いしてきました。

一階のバスルームで彼の髭をチョキチョキと切っていると、栄作がどこからともなくやってきて"Shirt!"やら" Messy!"やらとつぶやいて、去ってゆきました。ふふふ、と含み笑いをしながらも髭切りに集中していると、一旦消えていた栄作が今度は何と「ほうき」と「ちりとり」を持って登場し、真剣な面持ちで髭にまみれたキヨシ君のTシャツの胸元を

"Messy...Messy...Shirt..."

とぶつぶつ呟きながら、めったやたらとほうきやちりとりでバンバン叩いて、また去ってゆきました。

「大変だ、ダディーのTシャツが髭だらけで汚いことになってる、お掃除しなくちゃ」と思い、その小さな体でほうきとちりとりを持ってきて頭を働かせてくれたのであろう息子の、鼻をたらしたカッペ顔(しかしなぜか妙にシリアス)が可笑しくてキヨシ君とくっくっく、と声を殺して笑ったのでありました。
Posted by 親分
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[子育て
Cultural Joke
人種のるつぼ、アメリカでナースをしていると、様々な人種の患者さんのそれぞれの文化に触れる機会が多々あります。実際採用時のオリエンテーションや、時々行われる研修でも「文化の多様性に対応したケア」というトピックがよく取り上げられます。

というわけで、患者さんのケアにはCultural, Spiritual, Family Beliefs/Values を尊重したケアを、と細心の注意を払っている(はずの)我が病院のナース達ですが、同僚に対しては違います。特にぎりぎりなジョークが大好きなICUのナース達は容赦がない。

日本にバケーションで帰ってきたという私に。

「東京の真ん中にある万里の長城を子供を背負ってハイキングしてきたんだって?」
「途中でパンダ捕って食ったりして。」

・・・だから、それは中国だし。きっと中国人だってパンダ食べないし。

しかし「東京の万里の長城でパンダを捕って食う親分」というのが自分でも可笑しく、思わずナースステーションで吹き出してしまった私に釣られ、周りの皆も大爆笑。そこから「日本」についての質疑応答が始まり、特に食の話で盛り上がった私達。日本にはどれだけ美味しい野菜や果物や海鮮物があるか、という話に加え、外国人にとってはちょっと厳しいであろう日本の食べ物の話まで。キヨシ君が唯一苦手である「塩辛」について、「それ何?」と聞くナースに、「えーと、生のイカを切ったのを内蔵やら何やらと一緒に混ぜたヤツ。」と説明すると、彼女は一瞬眉をしかめた後に

WHY?

と一言。その一言がまた私のつぼにはまってしまい、息が出来なくなるほど笑って答えられないでいる私に、彼女は「だって、guts と一緒くたになってるってことは、イカの poop とか入ってんでしょ!」と!そりゃそうだ。なぜに日本人はそんなものを食するのか。WHY?日本人の私にもわからない!

こういうところで気分良く笑えるか笑えないか、って実はものすごく大切なことのように思えるのは私だけでしょうか。確かにこういうジョークや率直な質問に傷つく繊細な人もいるだろうし、初対面の人だったらもちろんこんな会話はちと厳しい・・・難しいラインではありますが。私はこういうジョークや質問を「親分なら大丈夫」と吹っかけてくるICUのナース達が大好きだし、今の病院で働き始めの頃、休憩室でおにぎりを食べていた私に「それなぁに?」と聞いてきた同僚に対し、「まぁいったいなんてことを聞くの!失礼な!」って顔をしながら「お寿司よねぇ?」と慌てて取り繕っていたスタッフの、あのなんとも気まずい笑顔、あれよりはずーっと気分の良いものだと私は思うのですが。

自分と違う、どうしてだろう、と思ったとき、これを聞いたら傷つくかしら、と思われるよりは率直に聞いて欲しい、なんだったらジョークにしてもらってもかまわない、と思う私は少数派でしょうか。そういうカジュアルな会話を通じてこそ、お互いの文化を本当に分かり合えるのにな、と。

Cultural Joke、難しいところです。
Posted by 親分
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[ナースのお仕事
引き抜きの話
最近仕事でうれしかったことがふたつ。

私をフロートプールから引き抜きたい、といううれしい申し出をしてくれたボスが2人。

一人は小児科の師長を臨時で勤めていた若いH、「人手が足りなくて募集を出そうと思っているんだけど、まずは親分に聞いてみてから、と思って・・・。私達のスタッフになってもらえるとうれしいんだけど、どうかしら。」と。

二人目は以前 CNO (Chief Nursing Officer:日本で言う「総師長」みたいなもんでしょうか。)を勤めていて、今はAdministration のお偉いさんをしているK。CNOをしていた頃から気さくなおじさんで、ちょくちょく病棟で世間話に花を咲かせていたりはしたのですが。昨日カフェテリアで呼び止められ、「実はね、ちょっと君に頼みたいことがあってね。」と。「(最近、うちの病院に新しく増設された)Cardiology Clinic:循環器外来で働いてみる気はない?いいナースを知ってるんだ、って言ってあるんだよ。」というではありませんか。

今の病院でナーシングアシスタントとして働き始めてからもうすぐ6年。RN(正看護師)の資格を取り直してからだと4年。フロートプールの一員としてすべての科(救急除く。)で働き始めてからだと1年半。自分の仕事ぶりをこうして見ていて評価してくれるボスがいた、ということがうれしくて感激してしまいました。

小児科のHには、「小児科のスタッフと働くのはものすごく楽しいし、今のところフロートプールとして働いていて一番面白いと思うのが小児科と産婦人科。でも私は高校時代に歳の離れた弟を小児癌で亡くしていて、たとえ仕事とはいえ、泣き叫ぶ子供に点滴を始めたり腰椎穿刺をするために体を押さえ込んだり、っていうことがやっぱり辛いんです。だからこの科でレギュラーのスタッフとして働けるかと言われるとちょっと悩みます。」と正直に話しました。Hは「そうだったの、わかったわ!でも親分にはこれからもフロートとしてちょくちょくうちに来てもらって、一緒に働けるものね。これからもよろしくね。」と笑顔で納得してくれました。

循環器外来の件に関しても、「私なんかに循環器ナースが務まるわけがありません!無理です!」と低調に(?笑)お断りさせていただいたのですが、「頼むからちょっと考えるだけでも考えてみて、そんな今すぐに返事しなくてもいいから!」と笑っていたK。後から、「考えるだけでも考えてみた」私ですが、たとえ「外来診療」とはいえ、やっぱり何かあった時に一分一秒を争う循環器系患者への対応がこの「のろま」な自分にできるはずがない、と。

しかしこんなこと、日本じゃ考えられないことですよね。春の部署(科)移動なんて、上からお達しが出たらそれに従うしかないわけですし・・・。実際、私も東京の某大病院で夢だった救命救急センターに配属になり、鬼の新人教育に同期と涙しながらがんばって、ようやく独り立ちして仕事が面白くなってきた、という頃に「ICU移動」の命令が。当時は無念さと不安で胸が押しつぶされそうだったことを今でもはっきりと覚えています。けれど実際にICUに移動してみると、そこでは経験豊かで仕事の出来るキャラの濃ーい(笑)ナース達や「教えるの大好き」な麻酔科の医師達が、暖かく私を迎えてくれました。「一番下っ端」だった私にのびのびと学ばせ、末っ子のように可愛がり、時には「社交の下手くそな田舎モノ」の私を無理やり飲み会に連れ出してくれたり。救命とは一味も二味も違った文化の中で学んだ看護の知識や仕事に対する姿勢は、今の自分の仕事にどれだけ生かされていることでしょう。

後々私がアラスカ留学を決めて病院を退職するときに、(私のICU移動を決めた)師長が満足気にぼそっと「あなたはICUで伸びると思ったのよ。」と言ったことを未だに覚えています。当時は彼女のことを「鬼婦長」とか下の名前で呼び捨てにしていた(←悪いなー。苦笑。)私でしたが、田舎から上京して、都会の大病院の救命救急センターという大所帯で、新人教育にもまれて萎縮している私をしっかり見ていてくれたんだなーと思うと、今では本当に感謝の気持ちで一杯です。

アメリカでは相当な失態をやらかした、とかじゃない限り、自分の意思に反して部署や役職をボスに変えられるということはまずありません。どっちが良いとは一概に言い切れないけれど・・・。今は思うがままに自分の好きな仕事が出来ている環境と、これまでに恵まれてきたたくさんの理解あるボス達に心から感謝して。フロートナースとして、連日まったく違った環境で、新しい分野の看護知識を硬くなった頭に詰め込む毎日は本当に充実しています。特定の科で専門知識を身につけるのも悪くないけれど、それは将来やろうと思えばいつでもできること、とりあえず今はオールマイティーになんでも一通りこなせるナース目指して、これからも仕事がんばるぞーーーーー!
Posted by 親分
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[ナースのお仕事
子育て
自分は子育てに向いてないな、と思うことが多々あります。

自分勝手だし、辛抱が効かないし、すぐ怒るし、イライラするし、たまには癇癪をおこして泣いたり、もうダメダメです。

でも。散々怒ったり泣いたりしてもう知らん!勝手にしろ!と何もかも投げ出して、キヨシ君がひとりでちゃーんと子供達の歯磨きやトイレやオムツ替えや着替えを済ませてやって、ようやく子供達が寝静まった頃に、

こんなもの↓
栄作の仕業 
がゴミ箱に入っていたり(栄作の仕業)・・・・

こんなもの↓
サブ子の仕業

が床に落ちていたり(サブ子作”ママの顔”)・・・するのを発見すると、いくら私でも般若顔を保っていられるはずもなく。

子育ても悪くないかもしれないな、もうちょっとがんばってみよ、と反省してみたりする、ダメ母でありました。
Posted by 親分
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[子育て
納豆ご飯
フェアバンクスで素敵なロッジをやっている○谷夫妻が「アンカレジへ日本食材を仕入れに行くんだけど、何か買ってきて欲しいものあるー?」と言うので、お言葉に甘えてたくさん買ってきてもらった冷凍納豆。

子供達がすごい勢いで食べているのですぐになくなりそうです。日本から帰ってきて以来、子供達に「何食べたい?」と聞く度に「ナットーゴハン!ナットーゴハン!」とうるさくて困っていたので、思いがけずに手に入った美味しい納豆に感謝、感激!○谷夫妻、本当にどうもありがとう!

ところで、毎週日曜日はキヨシ君が準夜勤務の為、彼が午後から子供達をデイケアに連れて行くことになっていて、子供達の弁当も彼が詰めます。(残念ながら決して、作ります、ではありません。私が作り置きしておいたものを冷蔵庫から出して彼が詰める、ということです。)日曜日、朝7時から働いて夜の8時に仕事からあがった私が子供達を迎えに行き、帰宅して子供達のサーマス(魔法瓶)と弁当箱を開けてびっくり。

キヨシ君、ボルシチと「納豆ご飯」を子供達に持たせてました!!!どんな組み合わせなんだ、っていうか、それ以前に日本人だって「納豆ご飯」は普通弁当に持たせないだろう!2人とも、サーマスに入ったボルシチは半分ぐらい残していたようだけれど、納豆ご飯はご飯粒&納豆粒が数粒残されたのみ。喜んで食べていたようではあるけれど・・・。キヨシ君は「どうして駄目なの?子供達が大好きなんだからいいじゃない。」とポカンとした顔で言いますが、子供達の為に弁当を開けてやった先生の驚愕振りを考えると「あちゃー。」と頭を抱えてしまう私です。ねばねばした納豆玄米ご飯を大喜びで食べるサブ子と栄作を見た先生は「いったいこれはどんな食べ物なんだろう、腐っていなければ良いが。」と気色悪がっていたに違いありません。
Posted by 親分
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[料理
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